2010年8月27日(金)
バート・アントガスト(ドイツセンター)
Q.もし、自分が今行っているもの以外に、自己を高めるための技法を勧められたら、
それをおこなうべきですか?それとも断るべきですか?
シュリシュリ: いいですか。多くの人が多くのテクニックを勧めてきます。
それを全てやっていたら、あなたは混乱し、訳が分からなくなるでしょう。
望ましいのは、ひとつをやり続け、それを深く掘り下げていくことです。
もし、ある方法を、十分に長い間実践しても、変化も効果もまったく無いようなら、
それは、あなたには向いていないので、別の技法をやればいいでしょう。
けれども、もしその技法から何らかの効果が得られたのなら、それを続け、
更に掘り下げていくべきです。深く掘り下げるのは、不可欠なことです。
どのような道であれ、もし10%でも効果があるのなら、しばらくの間は、
その道を続けるべきです。
技法が重要なのではありません。
あなたがそこに心を傾けることが大事なのです。
あなたの献身の心、成長への熱意。それで十分です。
色んな技法を収集しても、自分の助けになりません!
むしろ、全てを手放して、くつろぐだけで十分なのです。
成長とは、あれもこれもと沢山の事をこなすことで起こるのではなく、
「元に戻る」ことや「何もしない」ことを学ぶことで起こるのです。
多くの人が、あれをしなさい、これをしなさいと言ってきますね。
私は、こう言います。「リラックスしましょう」。
瞑想の3つの黄金律はみんな知っていますね。
これからの数分間、「何も欲しくない」、「何もしない」、「私は何者でもない」。
これは最高の技法です。
そして、どのような技法も、私たち自らが自分自身につけた役割のラベルを取り除き、
これほどの無の状態へと、あなたを導くものであるべきです。
もしそうでないならば、それは役に立たない、二流の技法だということです。
出来たばかりで発展段階にある技法かもしれませんし、
ただ集中力がついたような気にさせるだけのものかもしれません。
もし、この「何も欲しくない」、「何もしない」、「私は何者でもない」という
哲学を理解できれば、後はもう自ずとついてきます!
ええ、とても単純です。けれども、とても奥深く…とても深遠なものです!