Bangalore, India
2013年5月7日 インド バンガロール
Q.ゆだねるとは、どのようなことでしょうか。
あなたが、ゆだねなければならないものは、何でしょうか。
いずれにしても、全てのものは、すでに大いなる存在のものなのです。
でも、もしあなたが何かを自分のものだと思っているのだとしたら、
「手放してください」と言います。
もし、あなたが何かをきつく握り締めているのだとしたら、
「どうぞ、リラックスしてください」と言うでしょう。
リラックスすることが、ゆだねるということなのです。
それ以外の何者でもありません。
もし何か悩みがあるなら、その悩みを明け渡すことが“ゆだねる”ことです。
それはちょうど“アールティー”(インドの儀式で祈りとともに捧げる献火)を
捧げるようなものです。
あなたを煩わせる悩みや問題を、アールティーを捧げる時のように、
大いなる存在に預けてください。
自分ではどうすることもできないもの、重荷となっているもの、抱え続けて
いくにはうんざりするようなもの…。それらをただ下ろして、手放してください!
それが、ゆだねるということです。
そのようなもの以外に、ゆだねるものがありますか?
あなたの身体は天からのものです。あなたの心も天のものです。
すべては天のものです。ですが、あなたは自分のものだと思っています。
ですから、ただ手放して、リラックスして笑っていてください。
手放すこと、リラックスすること、微笑むことが、ゆだねることなのです。
仏教では“Buddham Sharanam Gachhami “という言葉があります。
(ブッダム・シャラナム・ガッチャミ / パーリー語)
「自分では、どうすることもできないものは何でも、お釈迦様、神さま、師匠、
もしくは自分が大切にしている人に、まかせます、ゆだねます」という意味です。
これは、あなたが「自分と共に在ると思える人がいる、とても大切な人がいる。
そしてその人からも、とても大切に思われている」と感じるための言葉です。
例を挙げてみましょうか。
子供は、母親が家にいると分かっている時は、とても安心していますね。
あちこち歩き回ったり、楽しく遊んだりします。
でも、母親が視界から消えたり、どこかに行ってしまったら、その子供は母親を
探して泣きだしますね。
最近では、母親が周りにいないことが分かると、喜ぶ子供もいるようですが(笑)。
そのような子供たちは、母親がいないと、いつにも増して、いたずらっ子に
なります。でも、これは少し成長してからのことです。
小さい子供は、母親が近くにいるかどうかを気にして、目を離しませんね。
片目はいつも母親を見ているでしょう?
これは、子供が「自分のために誰かがいて、そこに座っている」ということが
分かっていると安心できるからなのです。
近年、子供に邪魔をされないように、気をそらすために、親が子供をテレビの前に
座らせっぱなしにしていますが、これは子供にとても大きな害を及ぼします。
子供の脳に負担がかかりすぎるため、テレビを見るべきではありません。
親はよくテレビのアニメ番組をつけて、子供に見させますが、
子供の心にたくさんの印象が植えつけられてしまい、感覚や思考がとても鈍く
なってしまうので、良いことではありません。
多くの子供が、計算できなかったり、"注意欠陥・多動性障害"のような発育障害を
もっています。これは近頃、アメリカでは一般的なことになっています。